论文总字数:11401字
摘 要
随着现代日本人的生活方式渐趋于欧美化,传统的日式风格逐渐难以见到。另一方面,受全球化发展下所带来的文化趋同化影响,日本民众对于传统文化恢复与回归的意愿日益显现出来。因此,从制造业方面思考传统文化在现代的复归显得尤为必要。
其中,尤其从研究日本商品包装设计的风格与细节中,可以窥得古代日本的传统审美观念,同时加深对日本传统美学的理解。与之相对,日本商品包装设计也是现代设计理念与传统日本美学结合的典型,对其进行研究,对于现代制造业与商品经济的发展也具有重要意义。总而言之,日本商品包装设计与传统美学两者间具有密不可分的关系。对自然的崇拜、对人文主义的追求、侘寂等美学意识依然正深刻影响着日本的包装设计。战后日本包装设计将西方设计理念融入自身,同时也保存了自身的内核与特色。论文以日本传统美学在包装设计中表现为基础,探究古代日本的审美观念与日式包装设计的内核。此外,借鉴日本的经验,也将点明其对中国设计发展的积极意义。
论文大致分为三个部分。
第一章阐述了对现代日本商品设计产生了影响的传统美学与战后日本包装设计的发展。提出主题,阐明了论文的研究背景。
第二章考察了传统美学在日本商品包装设计中的具体表现。日本的包装设计受传统自然观、生命观、精致、留白、侘寂等美学的影响,以较为朴素的形式,传达出幽深雅致的内涵。
第三章立足于前面的研究,分析了日本商品包装设计中传统美学的意义。除去对日本本国传统美学的传承和包装设计行业的发展,对中国的设计发展也具有启示意义。
关键词:包装设计 商品 传统美学 侘寂
要 旨
現代の日本人の生活は欧米化を辿り、伝統的な日本のスタイルがほとんど見受けられない。欧米化の道を辿って進んできた現在の日本人の生活様式には、従来の日本的要素があまり見られなくなった。一方、グローバルゼーションがもたらす文化の均一化を避けることも原因で、近年日本人の伝統回帰志向がどんどん高まって、いろいろな方面において、現代社会における伝統文化の活かし方が求められている。 ビジネス社会と密接な関係にある日本のパッケージデザインにも、その点が強く表れている。現代日本のパッケージデザインは戦後から、西洋のデザイン理念を取り入れ、日本的要素と融合させたものである。自然への崇拝、人文主義の追求、わびさびなどの美意識から深く影響を受けた日本のパッケージデザインは、日本の伝統文化や伝統的な美意識と深い関係を持っている。本稿は日本のパッケージデザインにおける伝統美学の表れに基づき、日本古代の審美観と日本パッケージデザインの核を検討してみた。日本の伝統美学の影響を受けるパッケージデザインに対する本研究の結果は、現代の商品経済を理解するのに大きな意義を持つだけでなく、現代の日本社会における伝統的美意識の影響を知ることにも訳が立つであろう。
本稿は三つの部分からなっている。
第一章では、日本商品パッケージデザインに影響を与えた伝統美学と戦後パッケージデザインの発展を述べた。主題を提出して、本稿の文化背景を説明する。
第二章では、具体的に日本商品のパッケージデザインにおける伝統美学の表れを考察した。日本のパッケージデザインは日本の伝統的な自然観、生命観、精巧、余白、わびさびなどの美意識から影響を受け、素朴な形式で奥ゆかしい内包を伝える。
第三章では、日本のパッケージデザインにおける伝統美学の意義を分析してみた。日本自国の伝統伝承とパッケージデザインの発展以外、中国への啓示が考えられる。
キーワード パッケージデザイン 商品 伝統美学 影響
目 次
はじめに…………………………………………………………………1
第一章 日本の伝統美学と現代デザイン…………………………………2
1.1 伝統美学の意象と風格…………………………………………………2
1.2 日本人の審美観への影響……………………………………………………3
1.3 戦後日本パッケージデザインの発展………………………………………3
第二章 日本のパッケージデザインにおける伝統美学の表れ……………4
2.1 人文主義の表れ--細部に極まる………………………………………4
2.2 自然からインスピレーションを受ける……………………………………5
2.3 凝っている芸術――お菓子を例に…………………………………………6
2.4 「余白」の味わい——「わびさび」を核とする美意識の応用……………7
第三章 日本のパッケージデザインにおける伝統美学の意義……………9
おわりに…………………………………………………………………10
参考文献…………………………………………………………………11
謝辞………………………………………………………………………12
はじめに
日本人は独特な美意識を持つ。日本人の美学理論は、長い歴史の中で世界、人生や日常生活によって感じた物事から「日本的なるもの」に形成されている。特に日本のパッケージデザインの中で、「禅」、「余白」、「わびさび」、「幽玄」などの美意識は大幅に広まっている。 パッケージデザインにおける伝統美学の現れから見ると、日本の伝統美学への理解も深くなっていく。そして、戦後の日本パッケージデザインが世界に有名になった原因は、綺麗な外観や特別なデザインでけではなく、パッケージデザインに日本の伝統文化や美意識が宿っているからである。パッケージデザインにおける伝統美学を表れを理解することは、日本の伝統美学への理解を深めることにもつながっている。日本のパッケージデザインと伝統美学の間、一体どんな繋ぎがあるだろうか。この問題について、日本のパッケージデザインにおける伝統美学の表れに基づき、本研究では考えてみたい。
第一章 日本の伝統美学と現代デザイン
- 日本における伝統美学の意象と風格
日本のパッケージデザインに、自然から取材した形と意象がよく見られる。それに、自然に対する絶対的な崇拝は、日本の伝統美学理論の出発点である。世界の万物は、万物の霊長―人間そのものを含め、すべて自然の一部である。それは日本の民族として伝えられた神道とも関係ある。
そして、典型的な日本パッケージデザインは、常に簡素化と余白のスタイルを選べ、静かで深い境地を伝えている。それに応じ、日本人はまた仏教、「禅」の影響を受けて、短さ、諸行無常などの感覚に認めたようになってきた。江戸時代に、本居宣長は『源氏物語』の研究を通じて、「あわれ」が平安文学の一番重要な美学理念だと指摘した。それは、哀しい感情だけではなく、貴族の「あえか」「あてはか」「みやびやか」「たおやか」、体の「なまめかし」、または愛情の「らうたし」「うつくし」「うるはし」「なつかし」などの感情も含めて、統一な審美観だと言える。さらに、古代の文学作品にある「あわれ」の意味と区別するために、本居宣長は「もののあわれ」という概念を作り出した。その核は、世の中の万物への深い感銘であり、儚い美しさに対する悟りである。「物哀れ」とは、折に触れ、目に見、耳に聞くものごとに触発されて生ずる、しみじみとした情趣や、無常観的な哀愁である。美的理念であるともされている。日本文化においての美意識、価値観に深い影響を与えた思想である。
日本人は自然を愛している。その自然観の奥は「幽玄」の世界に繋がっていると思われる。「幽玄」の概念と境涯は、中国と日本の文化においては、異なる部分があるかもしれないが、「わびさび」は日本人だけがわかるものだと思われる。「わびさび」は、日本人の自然観・死生観の表れる美意識である。辞書によって、侘びはわびしい、質素、簡素、粗末に通じ、寂びは人気の無い静寂、経年変化による錆びれた感じである。
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