论文总字数:15672字
摘 要
宫崎骏是日本有名的动画大师。他的作品中包含了丰富的日本美学。本文选取宫崎骏导演的一系列动画电影作为读解和分析对象,试图对其作品所表现的日本审美意识进行全面的整理和研究,概括为三个方面:自然美、物哀、言灵信仰。宫崎骏作品中的自然美学,表现为其作品多次运用森林的元素,色彩清新自然,赋予作品“天人合一”的共生理念。物哀表现在作品角色生命中的遗憾和少女成长的美丽与忧伤。宫崎骏电影充满魔幻色彩,动漫形象大都具有神奇的魔力,魔幻世界是一个充满语言灵力的世界,这是受到日本传统宗教信仰尤其是言灵信仰影响的结果。本文从咒语、魔法在作品中的表现和代表作《千与千寻》中的姓名崇拜两个方面对此进行了总结。本论文旨在通过对宫崎骏作品包含的丰富日本美学元素进行研究,以揭示日本民族的审美意识。
关键词:宫崎骏 审美意识 自然美 物哀 言灵信仰
要 旨
宮崎駿は日本アニメ界の巨匠である。彼の作品は典型的な日本の美意識を表現している。本論文は宮崎駿監督の一連のアニメーションを分析することで、その作品が表現した日本人の美意識を整理し、自然美、物の哀れと言霊信仰という三つの点にまとめてみた。
宮崎駿の作品における自然美の意識は主に作品の背景に森林を多用し、「天人合一」の共生の理念を発信することにある。作品の主人公の人生における欠陥や喪失、少女の成長における美しい悲しみなど、日本伝統的な物の哀れの美意識は宮崎駿作品に多く見られる。また、宮崎駿の映画に不思議な要素が多く、特に呪術のような言葉の使用や、代表作『千と千尋の神隠し』における人名崇拝などが映画の不思議な魅力の一つになっている。これは明らかに日本の伝統的な言霊信仰の影響を受けた結果である。本論文は宮崎駿の作品におけるそれらの日本美に富む要素を研究することで、日本民族の美意識を探求することを目標とする。
キーワード:宮崎駿 美意識 自然美 物の哀れ 言霊信仰
目 次
はじめに……………………………………………………………………1
第一章 宮崎駿について…………………………………………………2
1.1 宮崎駿の生い立ち…………………………………………………………2
1.2 宮崎駿作品の特徴及びその影響…………………………………………3
- 宮崎駿作品における自然美……………………………………4
2.1森林美学……………………………………………………………………4
2.1.1日本の森林文化………………………………………………………4
2.1.2宮崎駿作品における森林美学………………………………………4
2.2自然の色彩の表現…………………………………………………………5
2.3人間と自然との共生………………………………………………………6
2.3.1人間と自然の矛盾…………………………………………………6
2.3.2「天人合一」の自然観と日本美……………………………………6
2.3.3「共生」という理念の表現…………………………………………6
- 宮崎駿作品における物の哀れ…………………………………9
3.1日本の「物の哀れ」とは…………………………………………………9
3.2作品における物の哀れの表現………………………………………………9
3.2.1人生における欠陥や喪失………………………………………………9
3.2.2少女の成長における美しい悲しみ……………………………………10
第四章 宮崎駿作品中における言霊信仰…………………………………11
4.1日本神道の「言霊信仰」……………………………………………………11
4.2宮崎駿作品における特別な設定……………………………………………11
4.2.1魔法、呪文などの表現………………………………………………11
4.2.2『千と千尋の神隠し』における人名崇拝………………………………12
おわりに……………………………………………………………………14
参考文献……………………………………………………………………15
付録…………………………………………………………………………16
謝辞…………………………………………………………………………17
はじめに
2013年9月1日、日本を代表するアニメーション監督宮崎駿が、引退会見を行った。しかし、この引退会見に対して、日本のメディアの多くは疑問を抱いている。なぜなら、宮崎駿はこれまでに何度も引退を表明をしながら、アニメーション業界で活躍し続けてきたのだから。今回の引退記者会見も、また新しいアニメーション映画の製作を意味するのではないかと、多くの人が推測している。ネット上で今回の引退は新しいアニメ映画の宣伝手段に過ぎず、人気を呼んだら宮崎駿かがまた引退を撤回するのではないか、という報道まで出ている。
宮崎駿の引退記者会見がこれほど注目を浴びているということは、彼自身や彼の作品の影響が強いことを意味していると思われる。宮崎駿は、これまでに『もののけ姫』や『となりのトトロ』、『千と千尋の神隠し』など、長編のアニメーション作品を世に送り出してきた。どの作品も話題となり、多くのメディアに取り上げられているのである。
このように彼の作品は、日本のみならず、世界の多くの国でも知られることになった。中国においても、子供からお年寄りまで幅広いファンを持っている。宮崎駿作品が表現した日本人の美意識をテーマに研究することで、彼の作品をよりよく理解することができると思われる。本論文では宮崎駿の代表作だけでなく、宮崎駿個人の考えや価値観などについても触れてみる予定である。
本論文の構成は以下のようになっている。まず第一章では、宮崎駿の生い立ちを取り上げ、作品の特徴及びその影響を紹介する。第二章では、宮崎駿作品における自然美、第三章では、作品中の物の哀れを分析する。第四章では、言霊信仰の表現を論じる。
- 宮崎駿について
本論文は宮崎駿の作品が表現した日本人の美意識を研究するものである。その作品を取り上げ、論しるにあたって、まずは彼の生い立ちや思想などを理解しなければならない。というのは、映画に限らず、すべての芸術作品に、その製作者の考えや価値観、そして世界観が反映されているからである。
この章では、宮崎駿の生い立ちを紹介し、それが彼の作品制作に与える影響を明らかにしていくつもりである。
1.1宮崎駿の生い立ち
宮崎駿は日本アニメ界の巨匠である。宮崎駿は、一族が経営する「宮崎駿航空興学」の役員を務める一家4人兄弟の二男として、1941年1月5日、東京市に生まれた。戦争中ということもあり、多くの家庭が限られた物資ゆえに苦しんでいたが、軍需関連産業に勤めていた父のおかげで、ほかの家庭に比べて、比較的ましな生活を送っていた[1]。幼児期に、戦況が悪化し宇都宮に疎開せざるを得なくなり、小学校三年生まで暮らしていた。 この時、後の宮崎駿の戦争認識に大きな影響を与える体験をしている。宮崎駿一家が、トラックに乗って避難する途中、助けを求める親子の頼みを振り切ってしまったのである。その親子を見殺した体験が罪悪感として彼の記憶の中に残り、後々まで彼を苦しめることになった[2]。幼少時の宮崎は身体が弱かったので運動は苦手だったが、絵はとても上手かった。手塚治虫や杉浦茂の漫画、特に福島鉄次の絵物語『沙漠の魔王』に夢中になっている。当時の進学校である東京都立豊多摩高等学校在学中の3年生の時に観た東映動画製作『白蛇伝』に感動し[3]、アニメーションにも関心を持つようになる。
1965年秋には、同じ東映のアニメーターとして活躍していた女性と結婚し、その後 2人の 男児をもうける。激しい組合活動を行いながら高畑勲・森康二・大塚康生らと共に北海道に住む先住民を題材にした『太陽の王子 ホルスの大冒険』(1968 年上映)を作り上げた。
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