论文总字数:11809字
摘 要
安房直子是日本著名的童话作家,她的童话带有典型的东方色彩。她的代表作之一《风与树之歌》是日本第二十二届小学馆文学奖获奖作品。被誉为“《格林童话》般的永恒经典,《小王子》般的温馨伤感”的作品。本文以「風と木の歌」这本书为考察对象,通过对文本的仔细研读,以书中八篇短篇童话情节为着眼点,总结出这本书的比较鲜明的写作特点,包括了对自然亲近感,梦幻般的色彩,爱和温情三个特点。对并透过这些特色进一步了解其成因:作者幼年的被收养的生活经历,受其他作家的作品的影响和日本本土文化的熏陶。不仅可以对作者有更多的了解,也便于理解日本的儿童文学及本土文化。
关键词:安房直子,童话,作品风格,幻想
要 旨
安房直子は日本の有名な童話作家で、彼女の童話作品は大勢の人に読まれている。安房の代表作の一つ『風と木の歌』は日本第22回小学館文学賞受賞作である。『風と木の歌』は「『グリム童話』のような永遠の経典、『王子さま』のような暖かくて哀愁のあふれる作品」であると言われる。 本論文は『風と木の歌』を考察対象として、当作品の風格を探究してみた。8編の短編童話の物語に着眼し、『風と木の歌』の特徴を自然に対する親近感、幻想的な色、愛と哀愁という3つの特徴にまとめてみた。そして、上述の特徴の形成理由に、作者の幼少期の養女の生活経験、他の作家の作品の影響、日本本土の文化の薫陶などの理由があると思う。本稿の研究を通し、作者のことをもっと理解できるだけではなく、日本の児童文学と本土文化への理解も深くなった。
キーワード:安房直子、童話、特徴,幻想
目 次
はじめに……………………………………………………………………………1
第一章.安房直子と『風と木の歌』……………………………………………2
1.1作者のプロフィール………………………………………………………………2
1.2 童話集『風と木の歌』について………………………………………………….2
第二章.『風と木の歌』の特徴…………………………………………………4
2.1自然への親近感……………………………………………………………………4
2.2 豊かな色彩…………………………………………………………………………5
2.3 愛と哀愁………………………………………………………………………………5
第三章 『風と木の歌』の創作スタイルの成因………………………………6
3.1 作者の幼年生活……………………………………………………………………6
3.2グリム童話からの影響……………………………………………………………7
3.3日本文化からの影響…………………………………………………………………8
おわりに……………………………………………………………………………9
参考文献……………………………………………………………………………10
謝辞………………………………………………………………………11
『風と木の歌』に関する考察
はじめに
安房直子は日本の有名な童話作家で、彼女の作品は世界でよく読まれている。中国では、安房直子の作品に関する研究が少なくない。王珂は『安房直子の幻想童話における人と動物の交流』で安房直子の童話作品に出る人間と動物の関係を研究した。藩阿慧や周偉は『安房直子の童話にある美しい色彩』で安房直子の作品の色彩の描写を例として、作者が色彩の描写にこだわる理由を分析した。自分の調べたかぎりでは、安房直子の作品に関するこれまでの研究の中で、具体的に一つの作品に関する研究はまだ見られていないようである。
『風と木の歌』が日本第22回小学館文学賞[1]受賞作で、中に、きつねがそめてくれた指から懐かしいものがみえる「きつねの窓」、サンショウの木の中に住んでいる不思議な女の子の話「さんしょっ子」、目のみえない女の子に空や海の色をみせてあげる風の子の話「空色のゆりいす」、祭りの晩に100年もの寿命を村人に贈るカメの話「だれも知らない時間」、などの短編が収録されている。安房直子の最も代表性を持っている作品の一つであると言えるから、この本につきの考察はある程度の意義があろうと思う。
本文は『風と木の歌』に基づき、『風と木の歌』のテキストを通じて、作者の創作特色を分析する。また、安房の作風を通して、童話作家としての安房直子を了解していく。研究結果は日本語学習者に、日本の児童文学を了解するように役立てばと思う。
第一章 安房直子と『風と木の歌』
本章では、安房直子とその『風と木の歌』を簡単に紹介する。第1節で、『安房直子自筆年譜』[2]を参照しながら、安房のファンタジー小説創作への道を要約する。第2節で、『風と木の歌』の8編の童話のあらすじを見てみる。
1.1 作者のプロフィール
安房直子(1943年—1993年)、本名峰岸直子とは、有名な日本の童話作家で、特に短くて精緻な短編童話を書くのが上手である。彼女が書いた童話は独特な東洋の雰囲気があり、彼女の作品は感情が深く、読むと忘れられないといわれる。安房は、よく現実を幻想の底に沈み、現実と幻想の境界線を巧妙的に曖昧化する。いつも一人の優しい女性の視点から、淡い哀愁を自分の甘くて清い文字の中に溶け込み、純粋で透明のように、命の痛みと詩の美を感じさせる物語を書くという。
安房直子は18歳の時、日本女子大学国文学科に入学した。その後の七、八年、彼女は日本の詩人、評論家、翻訳家の山室静の指導を受け、北欧文学の講座を傍聴し、その後の文学創作に基礎を築いた。1962年『月夜のオルガン』を発表してから、童話創作を始めた。1969年発表した出世作『さんしょっ子』は、第3回日本児童文学者協会新人賞[3]を受賞し、ファンタジー小説創作の道を歩んだ。彼女の童話の代表作は『風と木の歌』、『北風のわすれたハンカチ』[4]、『遠い野バラの村』[5]などがある。
安房直子は俗世を離れた人で、一生は淡泊名利で、外出が好きではなく、旅行にもあまり行かなく、受けた取材も少ない。『阿万紀美子、安房直子、末吉暁子の現代児童文学作家対談9』で、安房直子は一番好きな作品が『風と木の歌』であると言った。自分の感情をたくさん注いだ作品で、一番最初に出版した童話集でもあるという。中に、『空色のゆりいす』は安房直子が大学三年生の時に書いたもので、雑誌『目白児童文学』に載せた。評論会の時、この作品は山室静に認められた。それたから、創作にさらに大きな情熱を持つようになったのである。ゆえに、本論文は『風と木の歌』を中心に考察してみる。
1.2 童話集『風と木の歌』について
『風と木の歌』で小学館文学賞、「さんしょっ子」では日本児童文学者協会新人賞を受賞するなど、多くの賞を受けている。「きつねの窓」は教科書にも掲載され、多くの人に親しまれた。『風と木の歌』は『きつねの窓』、『さんしょっ子』、『空色のゆりいす』、『もぐらのほったふかい井戸』、『鳥』、『あまうぶさんとやさしい女の子夕日の国』、『だれも知らない時間』の八つの短篇を収録した。
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