宮沢賢治「銀河鉄道の夜」論

论文总字数：10112字

摘 要

　　宫泽贤治是日本家喻户晓的作家，他的诗和童话长年入选日本中小学教科书，在日本受到很多读者的喜爱。《银河铁道之夜》是其众多作品中最熠熠生辉的作品，也是我们理解贤治文学的重要突破口。

迄今为止，很多研究者或是以贤治的孤独意识，或是以他人本位思想的视点对《银河铁道之夜》进行了分析。然而笔者认为，这两点有着密切的联系，不应分割开来考虑。文中的两个主人公：乔邦尼和柯贝内拉分别代表了宫泽贤治的两面。乔邦尼代表了贤治的孤独意识，柯贝内拉代表了贤治牺牲自我成全他人的他人本位思想。本论文旨在将孤独意识和他人本位思想结合起来对《银河铁道之夜》做出解析。

总而言之，《银河铁道之夜》在体现宫泽贤治崇高的他人本位思想的同时，也流露出了他无法排遣的孤独感。这是贤治所追求的高尚精神境界与人性弱点之间的矛盾，也是人类所共有的矛盾。

关键词：宫泽贤治 他人本位 孤独意识 矛盾

要 旨

　日本人なら宮沢賢治を読んだことのない人はいないだろう。小学校の教科書も中学校の教科書も必ず宮沢賢治の詩や童話を載せているし、それがきっかけで宮沢賢治が好きになる人が多い。「銀河鉄道の夜」は宮沢賢治生涯の傑作と呼ばれ、数多くの作品の中でももっとも輝かしい存在であり、宮沢賢治文学の全体を理解するための重要な糸口となる作品だと言われている。

「銀河鉄道の夜」については、多くの研究者は宮沢賢治の孤独感と他人本位思想という二つの面から分析してきたのである。しかし筆者から見れば、その二つの面が密接に関係しており、別々にではなく、関連して考えるべきなのである。主人公のジョヴァンニとカンパネルラは宮沢賢治の二面を象徴している。ジョヴァンニは賢治の孤独を、カンパネルラは賢治の自己犠牲の精神を象徴しているのである。小論は以上の二つの面から「銀河鉄道の夜」という作品を分析していきたい。

総じて言えば、「銀河鉄道の夜」は宮沢の自己犠牲という他人本位の思想を表していると同時に、宮沢の払拭しがたい孤独感もよく表しているのである。それは宮沢賢治の追い求める精神境界と感情の弱点との複雑な矛盾であり、人間の共通した矛盾でもある。

キーワード：宮沢賢治　他人本位　孤独意識　矛盾

目　　次

はじめに …………………………………………………………………………１

第一章　宫沢賢治について………………………………………………………2

　1.1 宫沢賢治の生涯…………………………………………………………………2

　1.2宫沢賢治の童话作品及び特徴……………………………………………………2

第二章　「銀河鉄道の夜」について……………………………………………3

　2.1「銀河鉄道の夜」の紹介………………………………………………………………3

　2.2「銀河鉄道の夜」の時代背景…………………………………………………………3

　2.3「銀河鉄道の夜」の創作背景…………………………………………………………　4第三章　他人本位及び孤独意識－－「銀河鉄道の夜」を読む…………………5

　3.1 先行研究　…………………………………………………………………………5

　3.2　「銀河鉄道の夜」 における宫沢賢治の他人本位思想……………………………5

　3.3　「銀河鉄道の夜」 における宫沢賢治の孤独意識…………………………………6

　3.4 他人本位思想と孤独意識の関係…………………………………………………6

おわりに……………………………………………………………………8

参考文献……………………………………………………………………9

はじめに

　日本人なら宮沢賢治を読んだことのない人はいないだろう。小学校の教科書も中学校の教科書も必ず宮沢賢治の詩や童話を載せているし、それがきっかけで宮沢賢治が好きになる人が多い。その愛読者は子どもから老人まで広範な世代に渡っているため、宮沢賢治を国民作家といっても過言ではない。

　「銀河鉄道の夜」は宮沢賢治の独特な空間感覚によって創作された数多くの作品の中でももっとも輝かしい存在であり、宮沢賢治文学の全体を理解するための重要な糸口となる作品だと言われている。従って「銀河鉄道の夜」に関する研究も数多く展開されている。

「銀河鉄道の夜」を読んで非常に印象に残ったのは、作品に漂う強い孤独感と、無条件に他人に寄与する気持ち、すなわち他人本位の思想である。以上の二点をめぐって小論を展開していきたい。

第一章　宮沢賢治について

1.1 宫沢賢治の生涯

　宫沢賢治は岩手県の花巻に生まれた。父は質屋を営み、地元では裕福な家であった。子どもの頃から賢治は植物や昆虫の標本作りが好きだった。最も熱中したのは鉱物採集で、周囲から「石っこ賢さん」と呼ばれていた。彼は国語が得意で15歳から短歌を詠み始めていた。18歳ごろ、賢治は法華経の経典に強く胸を打たれ、以後熱心な法華信者となってしまった。19歳の時に現岩手大学農学部に首席で入学し、特待生に選ばれ授業料免除となった。1921年8月、賢治が妹危篤で帰郷し、同年12月に稗貫郡立稗貫農業学校教師になって、その後、農学校の教諭をしながら、詩や童話を書いた。「春と修羅」は生前刊行された唯一の詩集だった。農民の暮らしを知るようになって、1926年農学校を退職し、自らも開墾生活をしつつ羅須地人協会を設立し、稲作指導をしたり、農民芸術の必要を説いた。その間、彼は病気が悪化しつつあるにもかかわらず、童話と詩の修正や推敲を続けていた。1933年9月21日、宮沢賢治は親父に印刷の法華経や親戚や友人への遺言を残して、37歳の若さでこの世を去った。これは宮沢賢治の短いが充実な一生だった。

1.2　宫沢賢治の童话作品及び特徴

　宮沢賢治の童話は言葉がきれいで、豊かなイメージに満ちている。そのため、読んでいて心を洗われるような気持ちになる。偉大な文学作品というものが、人の感性を磨き想像力を駆り立てるものであるとしたら、賢治はその条件を満たす数少ない日本作家の一人だ。

宮沢賢治が求道においても、童話創作においても孤高な存在である。没後に詩人の草野心平らの尽力によってはじめて作品群が広く知られ、世評が急速に高まったのである。草野心平は賢治の童話作品を次のように評価している：「昔の童話は童話であるとすれば、賢治の童話は童話とは言えない。もし賢治の童話は童話であるとすれば、昔の多くの童話は童話とは言えない」。賢治の童話はこんなに革新的な意義を持っているのである。

賢治の童話は根底に深い世界観が潜んでいるため、子どもに理解しがたいところがある。だからそのいくつかの童話作品について、児童文学ではないと多くの学者が主張している。

　例えば、「銀河鉄道の夜」の先行作品として「 ひかりの素足」がある。この作品は大正十年頃に制作されたと推定されているもので、いわば兄弟愛の物語である。一郎と槍夫の兄弟は吹雪の折遭難するが、 兄の一郎は毛布をひろげてマントのまま弟を抱きしめて失神する。 そこで夢の世界が展開し、その世界でひかりの素足の持主から「 お前はもう一度あのもとの世界に帰るのだ。 お前はすなほなよい子供だ。 よくあの棘の野原で弟を棄てなかった。……よく探して探してほんたうの道を習へ」と言われて地上へ回帰する。この作品が「銀河鉄道の夜」のストーリーと似ていて、特に死後の世界を題材としている。

「ひかりの素足」から「 銀河鉄道の夜」に至るまで、農学校の教師生活、妹としとの死別、羅須地人協会での挫折等、宮沢がさまざまな体験をし、そのすべてを作品に結晶させたのだと言っても過言ではない。

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