浅析太宰文学中的女性形象---以《人间失格》为中心

 2023-11-06 08:35:53

论文总字数:16576字

摘 要

本论文以太宰治的长篇小说《人间失格》为中心,尝试对太宰文学中出现的女性形象进行了考察研究。在论文最初,阐述了本论文的研究动机以及研究意义。其次,从作家太宰治、《人间失格》等太宰作品、以及太宰文学中所描述的女性形象等三个方面简要整理了相关已有的研究成果。接下来,从作品的创作背景、大致情节以及文学意义这三个角度出发,对作品《人间失格》进行了分析。在这之后,通过对《人间失格》及其他太宰治作品中出现的主要女性形象进行分析,尝试总结出太宰文学中女性形象的普遍特征。并且,通过以对女性形象的研究为立足点,尝试开展了对作家太宰治本人的女性观等问题的研究。最后,阐述了本论文的研究成果及今后的研究方向。本论文是在前人研究成果的基础之上,以文本分析这一形式而展开的。

关键词:太宰文学;女性形象;人间失格;太宰治

目 次

謝辞 I

要旨 II

摘要 Ⅲ

1 はじめに 1

1.1 研究動機と意義 1

1.2 先行研究 2

2 『人間失格』について 5

2.1 創作の背景 5

2.2 あらすじと文学的意義 5

3 「太宰文学」に描かれる女性像について 9

3.1 『人間失格』に描かれる女性像への分析 9

3.2 他の太宰文学に描かれる女性像の分析 12

3.3 「太宰文学」に描かれる女性像の一般的な特徴 12

3.4 女性像から見る太宰治の女性観 13

4 おわりに 16

参考文献  17

1 はじめに

1.1 研究動機と意義

太宰治(明治四二・六・一九~昭和二三・六・一三)は、第二次世界大戦後動揺していた日本近現代文壇に登場した代表作家の一人である。彼は坂口安吾、石川淳、織田作之助などの作家とともに、新戯作派(無頼派)と称され続けてきた。新戯作派とは、戦後の混乱していた社会情勢の中、デカダンスとニヒリズムに溢れる作品を作り出した作家群である。その最も顕著な文学的特徴は、作家たちは皆自虐的・退廃的な態度で文学作品を創作していることである。特に、太宰治は新戯作派の先駆者のみならず、代表的な作家であるとも言えるだろう。

太宰は、ほぼ十五年間の作家生涯の中で、様々な文体を試み、数多くの秀作を創作し、今でも年齢層を問わず、多くの人に親しまれている「太宰文学」を形成した。虚無感や罪の意識が太宰文学の最も著しい特徴であると言われてきたが、ここで注目したいのは、太宰文学に頻出する女性像である。なぜなら、太宰の一生を見渡すと、数多くの女性に囲まれていることを知ることができるからである。ある意味で、彼の一生は、まさに女性との縁の深い一生だったと言えるだろう。

太宰治は一人の人間として、波乱に富んだ人生を過ごした。特に、女性と多く交遊することがもはや太宰治の代名詞になってしまっている。その女性遍歴の経験は、ある意味で、徹底的に彼自身の人生を変えたと言っても過言ではない。しかし、それらの女性と交遊することによって、太宰は女性に対する理解がより正確で適切になったことも否めない事実である。彼は自分の生まれながらの繊細な感受性や性格的敏感さを駆使して、身の回りの女性たちを綿密に観察し、且つ分析している。それのみならず、自分と接触していた実在の女性を自分の作品に織り込んで、かず子やヨシ子など数多くの生き生きとした女性人格を作り上げた。さらに、太宰は、「女性独白体」(女語り)、すなわち、女性の視点から物語の発展を進めさせるという新しい創作方法を大胆に試みた。よく知られている「女生徒」、「燈籠」、「ヴィヨンの妻」は皆、女性の語り口調で書かれている。 

以上のように、女性との縁の深い太宰は、自分の実生活や体験を看取することによって得た感想を、文学生活にまで延長した。昭和十二年、太宰は初の女性独白体の試みとしての短編小説「燈籠」を発表した。その後の文学生活の中でも、太宰が躊躇なく女性人格を描き続けていた。太宰文学の中で、女性独白体という技法を用いて完成を遂げた作品は16篇にも達した。要するに、女性という要素は太宰文学と切り離せない関係を持っている。

これまで、太宰文学をめぐる研究は少なくないが、その中の大部分は、「罪意識」、「デカダンス」というキーワードを中心に展開されている。女性関係、特に作品の中に描かれる女性像を取り上げる研究はあまり見られない。そこで、本論文は太宰文学の中の女性像に着目し、登場する女性を分析することを通じて、作家太宰の生い立ちや彼の女性観などを取り上げたいと考える。それらを検討することによって、太宰作品、及びその中の女性描写への理解を深めるのが本論文の狙いである。

1.2 先行研究

 太宰は十五年間の作家生活の中で、様々な小説の技法を試み、300篇近くの文学作品を完成し、今でも人気は衰えず、全世界の読者に愛読され続けてきた。それと同時に、太宰本人や太宰文学をめぐる研究活動も絶え間なく活性化され、発展してきた。さらに、太宰の没後から現在に至るまで、太宰文学を中心とした研究活動を始める学者も次々と出現した。例を挙げると、井伏鱒二、奥野健男、小山清、東郷克美、渡部芳紀氏などがよく知られている。その学者たちのたゆまぬ努力の甲斐があって、世間の人々は、太宰文学への理解度が一層高くなった。

 ここで、筆者は「作家太宰に関する研究」、「太宰文学に関する研究」、そして「女性像に関する研究」という三つの角度から作家やその作品をめぐる研究をまとめたいと考える。

1.2.1 作家太宰に関する研究

 これまで、作家太宰をめぐる研究はかなり進んでいる。日本国内外の学者たちは積極的、且つ多くの角度から研究活動を行った。その研究成果の中で、文芸評論家の奥野健男は、『太宰治論』の中で、「彼程に純粋な真摯な作家を未だ発見することができないのです。」と太宰の作家としての特質を高く評価した。また、「太宰治はまず実生活を仮構し、それにふさわしい文学を虚構することで芸術と実生活の一致を生み出した。」と、平野謙は太宰の文学理念をそのように説明した。

以上のように、太宰の作家としての素晴らしさが高く評価された。また、彼の主とする創作方法をもある程度垣間見えるだろう。一人の人間としての太宰は生活を敏感に感じ取りながら創作活動を続けていた。そのため、太宰治は人間に共通した「罪意識」に触れることができると考える。

  1. 2.2 太宰文学に関する研究

 太宰本人が五回の自殺を経験し、波乱多くて常人が想像できない人生を送ってきた。それに、「太宰文学」と呼ばれる彼の作品群も周囲の他の作家の作品に影響されずに独自の世界を持つ。

 奥野健男によると、「太宰治の文学を貫くものは、強烈な下降への指向である。たえず自己を破壊し、自己の欠如感覚を決してごまかさず、かえって深化させていく。」そのように、人間の心理を洞察し、しかも善し悪しを問わず、一切を隠さず、つまり赤裸々に記述するのは太宰文学の最も顕著な特徴であろう。だからこそ、太宰文学は日本文学界に秀でて、比類なき位置を占める。

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