中国語母語話者日本語学習者における同形異義語の習得について  ―「大丈夫」を中心に―

 2022-01-30 20:52:28

论文总字数:8634字

摘 要

同型异义汉语词汇一直是中国籍日语学习者在日语词汇学习中的重点和难点。如何在利用汉语优势同时又能够规避汉语习惯对于同型异义词汇的混淆、误用是日语单词教育中的重要课题。

本论文以日常会话中使用频率极高的口语词汇——【大丈夫】为中心,通过对【大丈夫】的语源,变迁以及现代日语中的用法,结合中国籍日语学习者的认知及掌握情况,立足日语教育的角度,探讨同型异义词汇在初学阶段的注意事项和误用规避对策。

关键词:大丈夫 汉语为母语的日语学习者 语源与变迁 误用 解决方案

要 旨

同じ書き方でも意味が違う単語は中国人日本語学習者にとっては難しい内容で、大事な内容でもある。どうやったら、漢語の共通点という利点をうまく使い、そして誤った使い方を回避できるのかは日本語の単語を学ぶ上での重要課題である。

本論文は日常会話で頻繁に使われている「大丈夫」を中心に「大丈夫」の語源や変遷、現代的な使い方に対する中国人日本語学習者の認識状況に基づいて、日本語教育学の立場から、同型異議語の注意事項や誤用を回避する方法について論じている。

キーワード:大丈夫 中国人日本語学習者 語源と変遷 誤用 解決策

目 次

はじめに……………………………………………………………………1

第一章 先行研究…………………………………………………………………… 2

1.1中国語の「大丈夫」……………………………………………………………… 2

1.2日本語の「大丈夫」の語源と変遷……………………………………………… 2

1.3大丈夫についての日中の違い…………………………………………………… 2

第二章 調査概要

2.1調査対象と調査方法……………………………………………………………… 4

2.2調査内容及び調査結果…………………………………………………………… 4

第三章 提案(対策)………………………………………………………………… 8

終わりに……………………………………………………………………………… 9

参考文献………………………………………………………………………………10

謝辞……………………………………………………………………………………11

付録……………………………………………………………………………………12

はじめに

中国と日本の交流の広がりにより、中国人日本語学習者の数、及び日本語を母語とする中国語学習者の数はかなり多くなっている。人々は、一般に、中国語も日本語も漢字の語彙があるので、その習得は比較的容易だと考えている。確かに、母語のおかげで、漢字の書き方などの面で、中国人は日本語を学ぶ上で良い条件を備えていると言える。

しかし、実際に日本語を勉強すると、漢字語彙で交流または表現する時、多くの場合は適切な語彙を選ぶことができない、あるいは誤用する場合もよく見られる。その主な原因は学習者が母語の影響で同形語の使用方法を全て把握していないためである。例えば、「手紙」と書いて、中国語では「トイレットペーパー」という意味だが、日本語では「考え、用件などを記して送る文章、書状」という意味である。おそらくこの相違点を理解せず中国人と日本人が会話すると笑い話になってしまうだろう。

本論は、「大丈夫」という日中同型異議語を中心に、「大丈夫」の語源、変遷と中日の言語の違いなどを通じて、中国人学習者が「大丈夫」(同形異義語)を形成する文化背景を認知する過程を述べる。また、日本語教育の立場から、「大丈夫」(同形異義語)の誤解や誤用を回避する解決策を提示することで日中交流中の誤解を減少できる可能性があり、さらに、中国人学習者に文化の面で同形異義語を習得する示唆を提供する。

本研究は、最初に、中国と日本の語彙辞書や語源辞書などを参考に、「大丈夫」の中国語と日本語語源と変遷をまとめる。そして、東北大学で日本人学部生10人に協力してもらって、インタビューを行って、「大丈夫」の現代における様々な使い方と使い分けを整理する。この上で、中国人日本語学習者を対象として、質問調査を行い、「大丈夫」についての認識状況と誤用や誤解の特徴を明らかにし、学習時の課題点をまとめる。

最後は、質問調査の結果によって、日本語教育学の立場から、「大丈夫」(同型異議語)の教え方を考察して、提案をする。

  1. 先行研究

1.1中国語の「大丈夫」

古代中国の周時代、男性の平均的な身長は、一八○センチとされていたが、これが、長さの単位に使われた丈(二二五センチ)に近いので、一人前の男を「丈夫」(zhangfu)と呼んだという。一八○センチと二二五センチを一緒にするとは、ずいぶん大雑把で大陸的な話である。その男たちの中でも、特に大きくて立派な男を「大丈夫」(dazhangfu)と呼び、男に対する最大の賛辞とした。(生活情報研究会2006)

1.2日本語の「大丈夫」の語源と変遷

『日本語源大辞書』(2005)によると、「丈夫」の美称で、本来は立派な男子の意味の漢語であったが、日本では形容動詞歴な用法が中世末頃から発達した。明治時代の『言海』、『日本大辞書』では、「だいじょうふ」と「だいじょうぶ」とが別見出しになっており、前者は本来の意味を示し、後者は形容動詞や副詞的な用法を示す。「大丈夫」と「丈夫」とは、形容の語としてほぼ同じ意味用法であったが、近世に分化がおこった。明治以降「丈夫」が達者な状態や堅固なさまを表すのに対し、「大丈夫」は危なげのないさまや間違いのないさまを表すという区別が明確になった。

1.3「大丈夫」についての日中の違い

「大丈夫」の中国と日本の違いを意味、品詞分類や現代語の中国語と日本語での位置の三つから記述していく。

まず、意味の方では 中国語の「大丈夫」(dazhangfu)は昔から今の現在に至るまで同じ意味で保たれている。一方、日本語の「大丈夫」は中国語から由来しているが、原来の中国語で解釈した時の意味とは異なる意味の変化していた。意味として下の二種類がある。

形容動詞:➀きわめてじょうぶであるさま。ひじょうにしっかりしているさま。ひじょうにつよいさま。 

②あぶなげのないさま。まちがいないさま。

副詞:間違いなく。たしかに。しんぱいはいらない。(『日本国語大辞典』1972)

そして、品詞分類では、中国語の「大丈夫」(dazhangfu)は名詞を意味しているが、日本語の「大丈夫」は現代用語の中で形容動詞と副詞の二つの性質を持っている。 

最後、現代中国語の「大丈夫」は使用する場面などは限られている。 そして、日常生活のなかでの使用する頻度は極めて低い。中国の時代劇などで使われたりしているが、少々硬い言葉である。それに対して日本語の「大丈夫」は日常生活の中で多頻に使用されている。そして使い方はさまざまで、若い人の間でよく使われている。新しい使い方が汎用化し、いろんな場で使われたりしている。 

  1. 調査概要

2.1調査対象と調査方法

インタビュー調査は、調査対象によって二つのグループに分けて行った。調査Aでは、東北大学の日本人学生10名を対象として、現代の「大丈夫」の使い分けについて、インタビューを行ってまとめた。

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