论文总字数：12359字

摘 要

作为解决老龄化问题的一种方法，中日两国政府都鼓励女性就业以及女性生育。但是鼓励生育和鼓励就业本身存在一定的矛盾，生育女性的就业得不到保障是中日两国都面临的问题，生育就业二选一的难题也会一直存在。但是日本在保障生育女性就业方面所做的努力对我国有一定的借鉴意义。

本文从日本对生育女性进行生育津贴、生育休假、生育后再就业保护以及男女就业平等保护等方面分析日本为保障生育妇女就业平等而采取的措施，对比指出中国目前在相关方面所存在的不足，进而得出对我国的启示。本文针对我国目前存在的问题，提出了三点建议：一是完善生育保险制度；二是改善生育女性再就业环境；三是完善就业保障制度。希望通过进一步完善我国相关政策制度，促进我国女性就业和女性生育的同时发展。

关键词：生育 就业保护 育儿休假 再就业环境 男女就业机会平等

要 旨

少子高齢化に対する対策の一環として、中日両国とも、女性の就職促進及び出産奨励の措置を採用した。だが、女性の就職促進と出産奨励自体が矛盾している。中日両国において、子持ち女性の就職権利の保障が浮き彫りになった。女性は就職と出産の二者択一を迫られる。だが、子持ち女性の就職支援における日本の経験は、中国にとって参考になる点があるだろう。

本稿では、女性の出産手当金、出産休業、復職・再就職環境、男女雇用機会平等などの面から、日本政府の対策を分析し、そして中国の問題点を把握した上で、中国への示唆を示した。本稿では中国の問題点に対して三つの提案を出した：一つ目は出産保険制度の整備であり、二つ目は女性復職・再就職環境の改善であり、三つ目は女性就職保険制度の整備である。中国において、子持ち女性の就職支援策を活用すれば、女性労働者の就職・出産の促進が期待できる。

キーワード：出産　就職支援　育児休業　再就職環境　男女雇用機会平等

目　　次

はじめに……………………………………………………………………1

第一章　出産が女性就職に与える影響

1.1　家庭と仕事の両立が困難…………………………………………………2

1.2　女性就職差別の深刻化………………………………………………………2

第二章　日本における子持ち女性への就職支援

2.1　出産手当金………………………………………………………………………4

2.2　キャリアウーマンの出産休業………………………………………………4

　　2．2.1　育児休業………………………………………………………………4

　　2．2.2　男性の育児休業取得促進………………………………………………5

2.3　有利な復職・就職環境………………………………………………………6　

　　2．3.1　育児負担の軽減………………………………………………………6

　　2．3.2　柔軟な勤務形態………………………………………………………7

2.4　男女雇用機会平等……………………………………………………………7　

第三章　中国への示唆

3.1　中国の問題点…………………………………………………………………8

　　3．1.1　出産保険の不備………………………………………………………8

　　3．1.2　女性就職差別の深刻化………………………………………………8

　　3．1.3　単一の勤務形態………………………………………………………9

3.2　中国への示唆…………………………………………………………………9

　　3．2.1　出産保険制度の整備……………………………………………………9

　　3．2.2　女性復職・再就職環境の改善…………………………………………9

　　3．2.3　女性就職保険制度の整備………………………………………………10

おわりに…………………………………………………………………11

参考文献…………………………………………………………………12

謝辞…………………………………………………………………………13

はじめに

少子高齢化は社会各方面に深刻な影響を与え、全世界に共通する問題となった。この問題に対する対策の一環として、日本は出産奨励を行い、中国は「一人っ子政策」を廃止した。同時に、中日両国とも仕事場における女性の活躍を期待している。だが、女性の就職促進と出産奨励自体が矛盾している。二人の子を生むことが二回の産休を意味するので、会社側は女性より男性のほうを優先的に採用することがある。このように、女性就職差別が深刻化しつつある。また、育児の負担が重くなり、男性ひとりの収入では生活も維持できない状況も出てくる。仕事と家庭が両立できない状態になっている。女性は就職と出産の二者択一を迫られるようになった。

日本の子持ち女性就職支援は、不足点があるものの、豊かな経験を蓄積した。「一人っ子政策」を廃止したばかりの中国は、日本の経験を参考にし、中国の国情を踏まえて熟考すれば、必ず中国に適した対策が発見できるだろう。

1. 出産が女性就職に与える影響
   1. 　家庭と仕事の両立が困難

研究によると、中国では、ひとりの子を養育する（出産から大学卒業まで）と、少なくとも30万元（約520万円）が掛かりそうで、日本では、子育て（出産から大学卒業まで）の費用は3,000万円以上だという。それに対して、サラリーマンの平均年収は、中国では3～8万元（約52～135万円）で、日本では500万円である。仮に女性が育児で仕事をやめたとしたら、男性ひとりの収入では生活が維持できない場合もある。この厳しい生活負担に追われ、女性は就職しなければならない。しかしながら、普通の家庭においては、家事や育児の負担はいつも女性にかかっている。家事や育児をするのに精いっぱいの女性は就職する余裕はない。その結果として、女性は家庭と仕事が両立できない進退きわまる立場に置かれる。

図1．日本のサラリーマンの平均年収^[1]

• 1. 　女性就職差別の深刻化

いかなる人材を採用するかは、企業側の決めることである。企業経営の基本的な原則は利益至上である。企業側が求める人材は、同じ単位時間に休むことなく企業により多くの利益をもたらす者である。将来「休みがち」であると予測される女性は、当然ながら差別される。

出産や育児による産休や離職、残業や出張の不都合、結婚・出産後の家庭優先など、定着率の悪い女性は将来的に長く働いてくれる可能性も低いとよく思われている。とりわけ中国では現在、全部の夫婦が第2子の出産が承認されるようになった。それによる2回の産休は、当然ながら企業側の負担を重くする。育児の重責も必ず女性の仕事への注意力を散漫させる。このようなリスクを冒して女性を「あえて採用」する企業も動揺するかもしれない。

また、長期にわたる産休によって、女性労働者は専門知識を忘れ、経験が薄れ、効率的に仕事ができなくなる恐れもある。出産を機に女性労働者を退職される会社もないはずがない。

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