论文总字数:11961字
摘 要
丧葬文化,是与死亡相关的人类创造的社群活动中多种特质文化的复合体,狭义上来看就是葬礼文化。葬礼习俗究其根本,是为了划清生与死的界限,是生者情感的表达和寄托。由于各个国家对于死亡和灵魂的看法不同,葬礼文化也有着很大的差异,可以说葬礼是一个民族和国家的生死观和宗教观的具体表达。在日本,人们认为举行葬礼既是为了送死者离开,也是为了给予生者安慰,是表达对于生命尊重的仪式。日本的葬礼也是一门非常讲究的学问,不仅仅包涵着大和民族文化习俗,也是日本人对于生与死理解的具体体现。本文通过对日本人的葬礼的种类、流程及其礼仪和禁忌的分析与研究,探讨从中体现出的日本人对于生和死的看法,从而发掘和呈现日本人的生死观。
关键词:日本人 葬礼仪式 葬礼礼仪 生死观
要 旨
葬祭文化とは、人間の死に関する文化のことだが、狭い意味では、葬儀文化を指している。葬儀は生と死の限界を明らかにするだけでなく、生きる人の感情も表現する。そして、死と死者の霊に対する見方によって、葬儀文化は大きく違う。これは死者及び死者の魂をどのように考えているのかの問題であるとされ、死生観や宗教観の具体的な表現とも言える。日本では、葬儀が故人のためだけでなく、残された人のために行われる儀式であると思われる。また、日本の葬儀は厳格な学問と考えられて、日常生活において日本人の死生観の表現である。本論文では、日本葬儀の種類ややり方などを探究し、葬儀の礼儀とタブーを分析することを通じて、日本人のその独特な死生観を考察してまとめる。
キーワード:日本人 葬儀 葬儀儀礼 死生観
目 次
はじめに 1
第一章 日本の葬儀 2
1.1 葬儀の種類 2
1.2 葬儀の準備 2
1.3 葬儀のやり方 3
第二章 日本葬祭の礼儀とタブー 5
2.1 葬儀の礼儀 5
2.1.1 礼装 5
2.1.2 香典 5
2.1.3 その他 6
2.2 葬儀のタブー 6
第三章 葬儀と日本人の死生観 8
3.1 「生」に対する見方 8
3.2 「死」に対する見方 8
おわりに 10
参考文献: 11
謝辞 12
はじめに
日本列島の文明は、中国文明の刺激と影響を受けて形成されたものだとされている。その上、明治維新以降の150年間で、西欧から多くの近代理念や価値観が伝わってきて、日本本土の文化と対抗しながら溶け合って、今の独特な日本伝統文化になった。このように交流と衝撃を通して、日本の葬儀もさまざまな文化を吸収した。日本の葬儀の大部分は仏式で行われていて、納棺から出棺まで、固定の流れがあって、とても意味深い。そして、英語でも中国語でも、「死生観」という言い方がないが、これは日本の固有のことばであると思われる。単に字面から見れば、目立つ特徴は「死生観」で「死」を「生」の前に置くことである。すなわち、死の観念を柱として、生き甲斐を探すことは日本人の死生観の主な内容である。
中国と日本の交流の深化につれて、中国の国内では、葬儀と死生観に関する文化は注目されているが、主に文学作品、映画を中心に考察され、葬儀で表される死生観についての研究はまだ多くない。どのような葬儀を行うのは、時代、習慣によってさまざまな作法が存在していると言われる。文献によると、古代の日本では土葬が主流で、火葬は貴族や伝染病の死者などに限られたそうだ。そのほか、水葬、曝葬、風葬や樹葬なども存在した。飛鳥時代、仏教は中国から日本に伝来してから、上層階級が火葬を実行し始めて、葬儀式もお寺で行うようになってきた。それから、だんだん広く伝播して、今まで伝わっている。仏教の影響で現代の日本葬儀ができたから、日本人の死生観は仏教から多くのものを吸収したと認められている。そして、その日本人固有の思想が、自殺、腹切りや心中など観念と合わせて、現代の日本人の死生観になった。「失楽園」「愛の流刑地」「心」「ノルウェイの森」のような作品を通して、中国の学者は日本人の死生観を研究することが多い。
国外では、特に日本では、葬儀と死生観についての研究を行っている学者が大勢いる。代表的なのは、三元構成論を提出した山折哲雄である。それ以外、立川昭二や藤井正雄などの学者は日本人の死生観をめぐって多くの研究をした。「遺骨信仰」「輪廻」「恥」などは日本人の死生観の中心とされている。
本論文では、日本の葬儀の特徴を整理しながら、それらから現れる死生観を探し出し、まとめたいと思う。また、日本の死の文化をより細かく認識することによって、両国間の文化衝突を緩和し、政治や経済の交流と合作に文化面の障壁を取り除き、両国の友好交流や共同発展を促すのに役が立ちたい。日本の葬儀の種類が非常に多いため、本論文では仏式葬儀を中心して説明したい。
- 日本の葬儀
1.1 葬儀の種類
葬儀というのは、人が死んだら、家族あるいは遺族が死体を処理し、死者を追憶するために行われる儀式である。そして、残された親族が体から離れて死後の世界に入った死者の霊魂との間に新たな関係を築く儀式でもあると思われる。多国文化を融合した日本では、宗教信仰、参加者や規模などによって、たくさんの葬儀種類がある。
仏教が伝来する前、日本古代の葬儀はすべで神式で挙行して、死体を土葬にした。江戸時代から、儒教式葬式と仏教式の葬儀が行われたが、神葬は神官旧家のみ許可される。そして、明治時代から西洋文化の伝播とともに、宗教の種類が増えていて、葬儀の行い方も多種多様になっている。教会堂で行われ、祈祷、聖書朗読、説教、賛美歌、祝福などを通して、亡き人を弔うキリスト教式の葬儀行事もある。それ以外に、参加者によって分けると、家族などの血縁関係者だけが参加する家族葬もあれば、職場の関係者だけが参加する社葬もある。また、普通は二日かかる葬儀を一日に縮める一日葬や、火葬のみ行う直葬などを選ぶ人もいる。さらに、固定の様式にこだわらず、亡き人あるいは親族の要求に応じて、亡き人の個性を表す自由な葬儀スタイルも増えている。
日本で葬儀の種類がとても多いが、どの種類でも人の死亡を重視する「死者の祭り」である。荘厳な葬儀だけが死者の霊魂を慰められると考えられている。
1.2 葬儀の準備
葬儀というと、ほとんどの人が通夜、葬儀と告別式しか含めないと思うが、遺族に対してそんなことはない。正式の葬儀の前にいろいろな物事を用意するのは当たり前である。
医者から危篤状態におちいるという通知があったら、本人が最後に会いたい方、また、家族が会いたい方々に連絡をする。親族の方だけでなく、親しい友達や同僚など、本人が会いたいと思っている人にも連絡をする。人が死んだら、ベッドや布団に仰向けに寝かせる。故人の両手は、胸の上に合掌させて、数珠をかける。そして、故人の遺体に向き合って、その場にいる人全員は血縁関係の順で、新しい脱脂綿やガーゼで箸に巻き付け、茶碗の水に浸し、故人の唇を濡らすという「末期の水」の儀礼を行う。その後、故人の全身をきれいにするために、アルコールあるいは湯で拭く。これは「清拭」と言い、亡くなった人をお風呂に入れる「湯灌」の代わりとされている。清拭が終わったら、死装束と呼ばれる着物を左前して着換えるのは昔の習慣だが、今はよく故人が好きな着物や服を着せてあげる。最後、亡き者の髪を整えて、できるだけ生前の姿に復する。男性の場合はひげを剃るが、女性の場合は薄化粧をして、口紅をつける。
その後、葬儀社と連絡して相談が必要である。昔は自宅で葬儀を行うのは普通であるが、現在は菩提寺あるいは、葬儀のできる会館やセレモニーホール、火葬場を併設した式場などで行うのは習慣になっている。もし病院で亡くなったら、まず遺体搬送車を連絡するのは必要である。家が広くなければ、遺体が葬儀社などの遺体安置所に運ぶごともある。遺体が搬送された後、故人を白くて清潔な布団に寝かせて、胸のところに魔除けの刀を置く。故人が北枕の作法に従い、頭を北にして安置する。そして、「枕飾り」という儀礼をする。「枕飾り」とは、遺体の枕元に白い布を掛けた小さな机を置いて、一本箸を立ている一膳飯、湯飲みや枕団子などを供えて、線香、蝋燭、花なども置くことである。その後、僧侶に頼んで、「枕経」を読経してもらったら、家族全員で遺体を故人の愛用品と一緒に棺に納める。
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